エネルギー代謝に必用!
体内に存在するマグネシウムの約半分は、骨を作る組織となり、残り半分は、全身の全ての細胞に存在しています。
特に細胞内でエネルギー生産を行うミトコンドリアという小器官に多く存在しエネルギー代謝の才に使われます。
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カルシウム濃度を調節
マグネシウムは、細胞内のカルシウム濃度を調節する働きがあります。
マグネシウムが不足すると細胞内にカルシウムが入り込み、この細胞内カルシウムが多くなると筋肉の収縮がスムーズに行われなくなり心筋に異常を起こし、心筋梗塞や狭心症などの心臓病の危険が起こりやすくなります。
また、細胞内に過剰に増えたカルシウムは、イライラや情緒不安定を起こすなど精神面に悪影響をおよぼします。 |
微量でも大切なマグネシウム!
マグネシウムは、カルシウムやナトリウムなど他のミネラルと比べると体内に存在する量は極わずかしかありません。かつ、様々なシーンで働いているマグネシウムなので、少しの不足がカルシウム等とのバランスを崩し、さまざまな影響を及ぼすので注意が必要です。
アルコールを大量に飲んだ場合なども体内のマグネシウムが尿と共に排出されるので愛飲家は欠乏に注意する必要があります。
また、筋肉のケイレンや心疾患などの代表的欠乏症はかなり進行しないと発病しません。
そのため、欠乏しているのを自覚するのが難しいミネラルなので注意が必要です。 |
ストレスとの関係
ストレス状態にある人の尿に含まれるマグネシウム濃度を測ると通常字に比べてマグネシウムの排泄量が増えています。
これは、ストレスに対する防衛反応として、ノルアドレナリンというホルモンが分泌されるときにマグネシウムが消耗されたためです。
強いストレスを感じると体内のマグネシウムがどんどん使われ益々ストレス状態が悪化するという悪循環におちいります。
また、マグネシウムは神経の興奮などをつかさどる細胞と深いかかわりがあり、細胞内でマグネシウムとカルシウムのバランスが保たれていれば精神的にも安定します。 |
□ 疲労感がある
マグネシウムは、タンパク質の合成を促進して疲労を回復させるほか、疲労物質の蓄積を防ぐビタミンB1の利用を助ける働きがあります。
そのため、不足すると疲れがとれにくくなります。
□ ストレスが多い
ストレスが多いと、マグネシウムが過剰に排泄されてしまうので、体内でミネラルバランスがくずれ、イライラしたり、感情の起伏が激しくなります。
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□ 眠れない
マグネシウムやカルシウムは、抗ストレスミネラルとも呼ばれ、精神状態に与える影響が大きいミネラルです。 不足すると精神が不安定になりなかなか寝付けないなどの軽いウツ状態になる場合があります。
□ 不整脈がある
マグネシウムは、心臓などの循環器にも関係しています。
マグネシウムの不足によって細胞内にカルシウムが増えると心臓は正常なはたらきができにくくなり不整脈などの異常があらわれます。 |