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* 有害ミネラル

・アルミニウム
・ヒ素
・カドミウム
・水銀
・鉛
・スズ


ミネラルは私たちの体にとって必用不可欠の
ものですが、反対に摂取が人体に
深刻な悪影響をおよぼすものもあります。

水銀やカドミウムなどの被害については
よく知られるところです。

ヒ素やスズ、鉛なども強い毒性をもつものですが、
人体にはほんの微量、必須性が推定されているとか
微妙な部分もあります。

しかし、安全性の高い食品を選らび、バランスの良い献立で食している分にはそれほど神経質になることもないようです。

ただ、現代社会においては環境も悪く、
いつ何時、どのような形で知らぬまに汚染されているか
充分注意しておく必要があると思います。

定期的に”毛髪分析”を受けて、チェックするのもおすすめです。

 アルミニウム Al

脳に運ばれると脳組織の変性を促す

アルミニウムは人体の正常な生理作用に不必要なミネラルですが、代謝を妨害する毒性もないと考えられていました。ところが、脳や神経系に異常を起こすことがわかってきて、有害ミネラルのひとつにされています。

アルミニウムは食べてもあまり吸収されず、吸収されても組織に蓄積されないのですが、ある種の条件により脳にまで運ばれ脳組織の変性を促し、アルツハイマー型老人性痴呆症の原因の可能性があります。

【主な障害】

脳・神経系障害(記憶障害、運動障害、硬直、筋肉萎縮など老人性痴呆と呼ばれる病気)
脱灰

【汚染源】

みょうばん、アルミ製調理器具、アルミホイル、プロセスチーズ、ハミガキ粉、制酸剤・・・経口吸収
わきの下の脱臭剤・・経皮吸収

【対策】

カルシウム、マグネシウムを欠乏させない
ビタミンE,、セレニウムを欠乏させない
マグネシウムとビタミンB複合体の補給
鉄を充分摂る

 ヒ素 As

内臓や肝機能に障害がおこる

日本では森永ミルク中毒、和歌山のカレー事件などで有名ですが、ヨーロッパ、中国などでも暗殺〜殺鼠剤などに使用され、歴史は長い。

慢性砒素中毒症の症状としては、暴露後数十年して、皮膚の雨だれ様の色素沈着や白斑、手掌、足底の角化、ボーエン病、およびそれに続発する皮膚癌、呼吸器系の肺癌、泌尿器系の癌などがみられる。

【主な障害】

全身衰弱、
胃腸障害(吐き気、嘔吐、下痢、便秘)
皮膚障害(痒み、皮膚炎、角化、脱毛、爪の障害)
神経障害(しびれ)

【汚染源】

除草剤、殺虫剤・・・・経肺吸収
海産物、ビール、ワイン・・・経口吸収

【対策】

セレニウムを補給

 カドミウム Cd

慢性中毒は、まず腎臓に

カドミウムは、合金の成分材料や顔料、メッキ、充電池など様々な工業製品に利用されてるものである。

カドミウムの汚染ではイタイイタイ病が知られている。まず、腎機能障害が生じ、それにより骨が侵されていく。

慢性毒性では、肺気腫、腎障害、蛋白尿などがみられ、発がん性物質としても知られている。

【主な障害】

高血圧
腎障害
神経障害・・・胸部や足の痛み

【汚染源】

タバコの煙、タイヤの塵・・・経肺吸収
メッキ管・プラスチック管からの水道水
はんだづけした缶詰・・・・経口吸収

【対策】

栄養学的解毒
亜鉛を補給
セレニウムを補給
マグネシウム、ビタミンB6を補給







 水銀 Hg 

有機水銀の中毒症状は神経症害をまねく

水俣病、第二水俣病で有名。

有機水銀は、無機水銀に比べ毒性が非常に強いもので、特にメチル水銀の神経中枢(脳)への毒性は強力で、水俣病の原因物質となっているもの。

水銀は、地球の地殻に比較的多く存在するものだが、自然界に存在する水銀が、微生物などによって有機水銀に変えられ、食物連鎖によって大型魚や、海洋動物などに蓄積されていく。

そして、私たち人間もその連鎖の最終に位置し、食事によりはからずも摂取してしまう。

厚生労働省は、キンメダイやカジキ、マグロなどを要注意とし、妊娠中の女性に摂取量や回数を制限をするように注意を促している。


アメリカでは、乳児の時に受けた予防接種に含まれるチメロサール(エチル水銀チオサリチル酸ナトリウム=ワクチンの防腐剤として使用)によって自閉症になったと製薬会社に対する訴訟が起きている。

【主な障害】

脳・神経障害(うつ、イライラ、記憶力減退、集中力低下、手足の震え、痛みなど)
発毛障害(脱毛など)・・・亜鉛と関係

【供給源】

水銀の生物濃縮・・貝類、甲殻類、魚類
農薬に汚染された穀類など
歯科治療によるアマルガム

【対策】

栄養学的解毒
セレニウムを補給
亜鉛を補給
含硫アミノ酸(メチオニン、シスチン)を補給
運動、入浴により発汗を促す(1日1時間)
ファスティング
食事でマグネシウム、銅、鉄を意識して食べる

 鉛 Pb

臓器に影響を与え、造血障害なども

鉛の現在の用途は、鉛蓄電池の電極、金属の快削性向上のための合金成分、鉛ガラス(光学レンズやクリスタルガラス)、美術工芸品、防音・制振シート、銃弾、電子材料(チタン酸鉛)などである。

また、金属の中では比較的比重が大きいので放射線遮蔽材として鉛ガラスや鉛シートなどの形で用いられている。

鉛化合物は、無機化合物は水に溶けにくいものが多いため急性中毒を起こす事は稀だが、四エチル鉛のような有機化合物の場合は細胞膜を通過して直接取り込まれるため非常に危険である。

体への毒性としては、体表や消化器官に対する曝露(接触・定着)により腹痛・嘔吐・伸筋麻痺・感覚異常症など様々な中毒症状を起こすほか、血液に作用すると溶血性貧血・ヘム合成系障害・免疫系の抑制・腎臓への影響なども引き起こす。
遺伝毒性も報告されている。

主に呼吸器系からの吸引と、水溶性の鉛化合物の消化器系からの吸収によって体内に入り、骨に最も多く定着する。呼吸器からの吸引に対しては、鉛を扱う工場や、鉛を含む塗料や顔料を扱う作業などに多く、職業病としての側面がある。

【主な障害】

学習能力、判断力の低下
疲れやすくなる
うつ状態
突発性暴力行為

【供給源】

エンジンの排ガス・・・経肺吸収
白髪染め・・・経皮吸収
缶詰の飲料、食品・・・経口吸収

【対策】

栄養学的解毒*
セレニウムを補給
含硫アミノ酸を補給
マグネシウムを補給
マンガン、銅、鉄、セレニウムを充分に

 スズ Sn

缶飲料による急性毒性で吐き気

融点が低く比較的無害な金属材料として、スズ単体、または、合金の成分として古来から広く用いられてきた。

スズを含む合金としては、鉛との合金がはんだ(最近は鉛フリーのハンダもある)
青銅が代表的。





























* 栄養学的解毒

たとえ有害ミネラルが体内に取り込まれても、毒性が発揮されないように解毒し、
できるだけ早く有害ミネラルを体外に排出してしまえば、健康を保つことができます。
食事を注意することでこのような解毒を行うことを「栄養学的解毒」といい
体内解毒、体外排出、吸収阻止と3項目に分けています。

【体内解毒】

1)亜鉛の補給

 *亜鉛の多い食品を選ぶ
  胚芽米、小豆、胡麻、生姜、ひじき、わかめ、昆布、海苔、卵黄、レバー、牛、豚、羊、鶏肉、
  いわし、わかさぎ、たらこ、すじこ、牡蠣、はまぐり、帆立貝

 *亜鉛吸収をさまたげる要因をさける
  フィチン酸、カルシウム、アルコール

2)セレニウムの補給

 サプリメントで補給・・・食事では解毒に必要な量が補給できないためサプリメントが必用。

3)ビタミンEの補給

 天然型ビタミンEのサプリメントを1日400-1000IU補給・・・同じく食事のみからでは不足

4)その他

 ビタミンC・・・1日1000-4000mg サプリメントで
 ビタミンA・・・食事でも可能。サプリメントの場合、ベータカロテンの形態で5000-25000IU


【体外排出】

1)含硫アミノ酸

含硫アミノ酸とは、メチオニンとシステインのことで、分子構造に硫黄を含んでいます。
これらのアミノ酸は体内の有害ミネラルと結合して有害ミネラルの体外排出を促進します。

2)発汗

運動、入浴、サウナなどにより、1日に30-60分程度全身から発汗させることが必用です。


【吸収阻止】

有害ミネラルは経口的に体内に取り込まれることが多いですが、有害ミネラルを含まない安全な食事を
選ぶと同時に、たとえ食べても吸収を抑えるようにすることもできます。

1)食物繊維

栄養価のない成分ですが、重金属と不溶性の結合物をつくり吸着し、蓄積を防ぎます。
ただし、必須ミネラルの吸収も妨げることになるので注意する必用があります。

2)乳酸菌

現代人は食生活などにより、いわゆる悪玉菌が増殖、、腸内有用菌が減少、便秘傾向にあります。
そうのため有害物質の排泄が遅れ体内に蓄積されています。 それらの有害物質が蓄積されていると
必須ミネラルなどの吸収が妨げられ病気の原因にもなってしまいます。
食物繊維やオリゴ糖などは、腸内有用菌を増加させるはたらきもあり、積極的に摂るべきです。
また、乳酸菌サプリメントなどの利用もおすすめです。

☆ デトックス 

■ファスティング

断食することにより、体内脂肪を燃焼。 有害物質は脂肪組織にたくさん蓄積されるため
ファスティング専用ドリンクを利用することで簡単・安全に行える ⇒ファーストプラン

■液体(リキッド)ゼオライト

ゼオライトの有害物質を吸着する性質を利用。
細胞組織にまで到達する技術により より速やかに、有害物質を排泄できる ⇒ゼオラクス

■腸内洗浄

有害物質を含む便を速やかに排泄する最良の方法。いわば腸のうがい。⇒カフェコロン

■含硫アミノ酸

有害金属を挟み込んで排出する、分子構造に硫黄を含むアミノ酸 ⇒アミノキレート

その他のサプリメント 

亜鉛 セレン  マルチミネラルビタミン ビタミンE  ビタミンC

OM-X(乳酸菌) ラクティス(乳酸菌生成エキス) オリゴ糖 


体内汚染度を知るために

毛髪分析

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