ビタミンDとカルシウム
ビタミンDは、カルシウムと密接な関係を持っています。 腸でカルシウムの吸収を助けるだけでなく、骨まで運び、骨に定着させる手伝いをします。
そのため、ビタミンDが不足すると骨が弱くなり、子供の場合には足などの骨の関節が変形してしまう”くる病”になります。
骨粗しょう症の場合もカルシウム不足だけでなく、ビタミンDの欠乏が疑われる場合があります。
ヨーロッパで行われた研究では、大腿骨を骨折した高齢者の4割がビタミンD不足だったとか。
また、ビタミンDは、血液のカルシウム濃度の調節にも深く関与しています。
体内のカルシウムの99%は骨にありますが、血液中にも少量存在し、精神状態を安定させる手助けをしています。
ビタミンDは、紫外線を浴びることで体内でも作られます。最近骨折しやすい子供が増えたのは、外で遊ぶ機会が減ったことなどによるビタミンD不足も影響していると言われています。 |
ビタミンDと日光浴
太陽に浴びることで生成されるビタミンDですが、ビタミンDを含む食品である茸類も日光浴がおすすめです。
シイタケなどのきのこ類のビタミンDは、前駆体のプロ日D2として存在しています。
プロ日D2は、紫外線にあたらないとビタミンD2に変化しないので、生のしいたけよりも干ししいたけのほうがビタミンDの含有率が格段に多くなっています。
生椎茸を調理する前には、5分ほど日光にあてるといいですね。
また、干ししいたけも最近では機械乾燥のものが多いので、同様に日光にあててから調理するとたくさんのビタミンDを摂取できます。
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