血液を固めるビタミンK
ケガで出血をした時は、13種類もの血液凝固因子が複雑にはたらいて血を止めます。
ビタミンKはその因子のいくつかを合成する酵素の補酵素として大切な働きをしています。
ビタミンK2は、腸内細菌によって体内で生成されるため、欠乏することはほとんどありませんが、腸内細菌が未発達な新生児は注意が必用です。
とくに授乳中の母親がビタミンK不足の場合、ビタミンK欠乏により、新生児ビタミンK欠乏性出血症を患い、便が黒っぽくなったり、生後1カ月ころに突然の頭蓋内(ずがいない)出血を起こすことがあります。
その危険を回避すべく、現在、生後1週以内と1カ月健診時にビタミンKの予防内服が行われています。 |
ビタミンKが不足すると・・・
□ カルシウム不足を感じる
ビタミンKは、カルシウムを骨に沈着させるオステオカルシンというたんぱく質をつくり、カルシウムが骨から出て行くのを抑えます。
カルシウムKも骨の健康に必要不可欠な栄養素です。
□ 抗生物質を飲んでいる
ビタミンKは、腸内細菌によって生成されますが、
抗生物質を長期間飲んでいる人は、その腸内細菌の数が減少している可能性があります。
また、抗生物質の中には、ビタミンKの作用を妨げるものもあり、注意が必要です。 |